2015年02月12日

そういえば


一昨年まで、小さな輸入雑貨店を営んでいた。

40代、子供に手がかからなくなった途端、

まわりの同年代の友達はみんな、外に働きに出始めた。

私もみんなに負けじと、三か所ほどパートに行ったが、

どこに行っても、三日坊主どころか一日坊主。

私には無理だとあっさり仕事に行くのはあきらめた。

その時、そうだ!自分で仕事を作ればいいのだ”と思いつき店をつくることに。

素人の私は、たった一人で、不動産をまわり物件探しから、商品仕入れまで、

なんと1か月たらずで開店にこぎつけた。

夫は「女の道楽しごと」と決めつけ、協力も無く、最後まで反対したが、

何の問題もなく20年以上も続けてきた。



そういえば、私は昔から商才があったのだ。

高校生の時、自分で縫ったズボンを、近所の主婦に売ったら評判になり、

面白いほど売れ高校生でプチセレブに。

家は生地屋だったので、布地はいくらでもあるから、よりどりみどりの使い放題。

人を雇って、縫ってもらったりもしていた。

父は、「何でもやってみなはれ」と面白がって見ていた。

そのまま続けていれば、小ニクロぐらいになったかも…。



今頃は、学生が起業した、と話題になるが、

その当時、女子学生が(起業?)と言うほどでもないが話題にもならなかったのに、

時代の流れか、輸入雑貨店を開いた時は、女あるじとして話題になった。

高校卒業時には、洋服屋からスカウトに来たが、

私は、もう、とっくに飽きて、受験に向かって、猛勉強していた。



女だから、年だからは関係ない。

あの時、やっておけばよかった、と振り返るより、

失敗しても、やるだけやってみた、の人生の方が私はいい。

夢中にならないと、何も手に入らない。

私は、まだ、夢中になるものが見つからない。

Posted by 風の記憶  at 13:19 │Comments(0)

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